新年あけまして、おめでとうございます。住宅コンサルタントの平賀 功一です。
昨年、2020年はコロナ災禍に翻弄された1年でした。「3密」が流行語大賞に選ばれるなど、マスク姿が新たな日常として、すっかり定着しました。感染症という見えない恐怖が不動産市場を凍てつかせ、マーケットは視界不良と化しました。
住宅市場は規模の縮小を余儀なくされています。12月末に公表された2020年11月の新設住宅着工戸数は17カ月連続で減少(前年同月比)し、昨年1年間に発売された首都圏の新築マンション戸数は約2万4000戸になると予想されています。この影響は2021年も引きずるに違いありません。
今年は「オリンピック」と「選挙」の年になります。7月23日から東京オリンピック、8月24日からはパラリンピックが開催予定です。また、それぞれの任期満了に伴い、衆議院議員選挙と東京都議会議員選挙が行われます。
菅総理は昨年10月の所信表明演説で、2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しました。政府は早々に「グリーン住宅ポイント制度」を創設するなど、今年は不動産業も「環境」がキーワードになるでしょう。
リモートワークを起因に人々の住宅観は変化しつつあります。住まいの環境性能が再び注目されるのは必然といえそうです。本サイトでも最新トレンドを追いかけ、読者の皆さんに情報発信してまいります。
《参考》2021年の主なイベント
- 通常国会が1月18日に召集される
- アメリカの大統領に民主党のバイデン氏(就任時78歳)が就任する(1月20日)
- 大阪のユニバーサル・スタジオが、新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を開業する(2月4日)
- IKEA(イケア)が、都心型店舗の3店舗目となるIKEA新宿を2021年春に開業する
- 東京オリンピック(7月23日~)、東京パラリンピック(8月24日~)が開催される
- 衆議院議員選挙(10月21日で4年の任期満了となる)
- 東京都議会議員選挙(7月22日で4年の任期満了となる)
- 東日本大震災(2011年)から10年の節目を迎える(3月11日)
- アメリカ世界同時多発テロの勃発(2001年)から20年となる(9月11日)
- 9月に「デジタル庁」が創設される
- 3年に一度の固定資産税の評価替えが行われる
《参考》東京オリンピック・パラリンピック
今夏の東京オリンピック・パラリンピックは有観客での開催を想定しているそうです。IOCのバッハ会長が来日した際、会談で菅総理は「東京大会では、観客の参加を想定した様々な検討を進めている」と説明しています。バッハ会長も「スタジアムに観客が入り、安全に試合を観戦できると確信している」と述べています。同氏は、来日前から「五輪中止は議論しない」と明言していました。
参考までに、今後のオリンピックは以下の都市での開催が決まっています。
- 2022年(冬季):中国の北京(2008年の夏季大会に続き、史上初めて夏冬で五輪を開催)
- 2024年(夏季):フランスのパリ(東京五輪の次期の夏季オリンピックとなる)
- 2026年(冬季):イタリアのミラノとコルティナダンペッツォで共同開催される
- 2028年(夏季):アメリカのロサンゼルス